ガバナーメッセージ 2024-2025年度

加治木ロータリークラブ

笹山 義弘

この度、2024-2025年度の国際ロータリー2730地区のガバナーに就任しました加治木ロータリークラブの笹山義弘です。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、RI会長ステファニー A. アーチックの2024-25年テーマ講演は、「ロータリーのマジック」をテーマに、心温まるエピソードや情熱的なメッセージが散りばめられています。彼女の言葉は、ロータリーファミリー全員に感動と勇気を与え、行動への意欲をかき立てます。

アーチックは、ロータリーファミリーを「私の家族」と呼び、その絆の強さを感じさせます。特に、パキスタンでポリオ根絶に取り組む女性ヘルスワーカーたちの勇気と献身を称賛しています。彼女たちは、険しい山道を越え、人里離れた地域で予防接種を行い、誤情報や先入観と闘いながら、ポリオ根絶に向けた重要な役割を果たしています。このような勇敢な女性たちの努力が、ポリオ根絶の成功に大きく貢献していることを強調しています。

アーチックは、ポリオ根絶のための資金調達と認識向上の重要性を訴えています。ビル&メリンダ・ゲイツ財団のマッチングファンドを活用し、ポリオプラス・ソサエティへの参加を促進することで、ポリオ根絶に向けた取り組みを一層強化することが求められています。彼女は、地元の議員やリーダーにポリオの脅威について訴え、支援を呼びかけることの重要性も強調しています。

また、ロータリーの平和構築プログラムの一環として、平和フェローシップが紹介されています。これにより、世界中の名門大学で学ぶ平和フェローたちが、紛争の解決や防止に向けた活動を展開しています。特に、トルコのイスタンブールに新たに設立される平和センターでは、地域の平和構築者たちがさらなる学びと成長の機会を得ることができます。2025年2月に予定されているロータリー会長平和会議では、「分断された世界を癒す」をテーマに、平和構築への取り組みが一層強化される予定です。

アーチックは、ロータリーの行動計画がクラブの体験をより魅力的なものにするための重要なツールであると説きます。クラブのリーダーシップが創造的に考え、会員のニーズに応えるために変革を推進することが求められています。多様性、公平さ、インクルージョン、そして帰属意識の拡大が、ロータリーの強さを維持し、成長させる鍵となります。

そして、アーチックは、「ロータリーのマジック」というテーマの背景にあるエピソードを紹介します。ドミニカ共和国で浄水器を設置した際、二人の少年が浄水器から透明な水が出てくる様子を「魔法」と感じたという話です。彼女は、この「魔法」が単なる技術の結果ではなく、ロータリー会員一人ひとりの努力と献身の賜物であることを強調します。

最後に、彼女はロータリーファミリー全員に向けて、「ロータリーのマジック」を活かし、新会員の勧誘、女性と女児の支援、資金調達の推進を通じて、世界に変化をもたらすことを呼びかけています。ロータリー会長と地区ガバナーとしての一年が終わったとき、この「マジック」が続いていくようにするのは皆さん次第です。ロータリーの愛と情熱を胸に、共に「ロータリーのマジック」を広め、世界をより良い場所にしていきましょう​​。

これらを受けて、本年度の地区方針は「ロータリーマジックで、ロータリーを楽しもう」です。

また、RIにおいては行動計画(アクションプラン)の重要性から2024.7より「3Year Rolling Targets/Plan」の考えのもと3年目標の設定を各クラブに求めています。

併せて、アクションプラン推進のため、ゾーン及び地区に「アクションプラン・チャンピオン」の役を新たに創設してクラブに積極的に働きかけるよう奨励しています。

ロータリーにおいては変わる事のない不偏の理念と変化の激しい現在に合わせた改革を訴求しています。私たちもRIを構成する一員として、それに呼応していかなければなりません。どうぞ皆様、RIも地区もそして各クラブも大きな変化のうねりの中にある事を意識頂き、次の100年も繁栄し続けるロータリーのために変わらぬご理解ご協力をお願いします。